東京ヴァルハラ異聞録
「仲間を裏切るやつは許さねぇ。仲間だったんだよな?お前達はよ」
そう言い、篠田さんは直樹さんの首に手を伸ばした。
グイッと掴み、持ち上げて。
「あがっ!?な……なんで……」
「昴が裏切ったかどうかはまだわからねぇけどよ、お前は昴を売ったんだろうが!!」
グッと握り締めた右手に、メリケンサックが装着されている。
「や、やめ……」
直樹さんの懇願も虚しく、振り抜かれた拳が、直樹さんの顔面を捉えた。
首がグリンと回り、ねじ切れるようにして頭部が胴体から離れた。
光へと変わった直樹さん。
「仲間を売るやつは、俺は信用しねえ。で?お前と死神はどういう関係なんだ?答え次第では、今の男と同じ運命を辿る事になるぜ」
ハッタリでも脅しでもない。
言葉を間違えれば、俺も殺される。
生き返ったばかりだって言うのに……どうしてこうなるんだよ。
「さ、沙羅に……友達の情報があったら教えてほしいと言われただけです。楠本真由さん……俺が秋葉原のトイレで見たのが真由さんだって、梨奈さんに聞いて初めて知りました」
嘘はない。
だけど、この状況では、嘘をついた方が良かったかもしれないとさえ思ってしまう。
そう言い、篠田さんは直樹さんの首に手を伸ばした。
グイッと掴み、持ち上げて。
「あがっ!?な……なんで……」
「昴が裏切ったかどうかはまだわからねぇけどよ、お前は昴を売ったんだろうが!!」
グッと握り締めた右手に、メリケンサックが装着されている。
「や、やめ……」
直樹さんの懇願も虚しく、振り抜かれた拳が、直樹さんの顔面を捉えた。
首がグリンと回り、ねじ切れるようにして頭部が胴体から離れた。
光へと変わった直樹さん。
「仲間を売るやつは、俺は信用しねえ。で?お前と死神はどういう関係なんだ?答え次第では、今の男と同じ運命を辿る事になるぜ」
ハッタリでも脅しでもない。
言葉を間違えれば、俺も殺される。
生き返ったばかりだって言うのに……どうしてこうなるんだよ。
「さ、沙羅に……友達の情報があったら教えてほしいと言われただけです。楠本真由さん……俺が秋葉原のトイレで見たのが真由さんだって、梨奈さんに聞いて初めて知りました」
嘘はない。
だけど、この状況では、嘘をついた方が良かったかもしれないとさえ思ってしまう。