東京ヴァルハラ異聞録
秋本と同じビルに着地した俺は、睨み付けて日本刀を構えた。
「なんなんだよお前。こいつは北軍の人間だろ?どうして西軍の人間が北軍の事情に口出しするんだ?言ってみろよ」
ごく自然に、まるで呼吸でもするかのように殺意を俺に向ける秋本。
その威圧感は……篠田さんと対峙した時に似ている。
その瞬間、俺ではまだまだ勝てないと本能で理解したけど、退く事は出来なかった。
「沙羅は……俺の友達だ!今すぐ放せよ!」
「何、俺が何かしたとでも言いたいの?文句があるならお前らの隊長に言えば?黒崎は久滋にやられて気絶したから、俺が運んでるだけなんだけど」
よく見れば、沙羅の左脚の膝から下が切断されている。
まだ血が滴っている所から、傷を負ってからそれほど時間は経っていない。
「嘘だ!久慈さんは今回は防衛部隊に回っている!沙羅をそこまでやれるやつなんてそうはいないはずだ!だから……お前がやった!!」
何が目的かはわからないけど、俺の考えは間違っていないはず。
「なんだよ……久滋はいないのかよ。じゃあ何か?黒崎がちょろちょろと屋上の部隊を殺しまくってたのは、お友達のお前の為だってのか。だったらお前も同罪だよな?」
「なんなんだよお前。こいつは北軍の人間だろ?どうして西軍の人間が北軍の事情に口出しするんだ?言ってみろよ」
ごく自然に、まるで呼吸でもするかのように殺意を俺に向ける秋本。
その威圧感は……篠田さんと対峙した時に似ている。
その瞬間、俺ではまだまだ勝てないと本能で理解したけど、退く事は出来なかった。
「沙羅は……俺の友達だ!今すぐ放せよ!」
「何、俺が何かしたとでも言いたいの?文句があるならお前らの隊長に言えば?黒崎は久滋にやられて気絶したから、俺が運んでるだけなんだけど」
よく見れば、沙羅の左脚の膝から下が切断されている。
まだ血が滴っている所から、傷を負ってからそれほど時間は経っていない。
「嘘だ!久慈さんは今回は防衛部隊に回っている!沙羅をそこまでやれるやつなんてそうはいないはずだ!だから……お前がやった!!」
何が目的かはわからないけど、俺の考えは間違っていないはず。
「なんだよ……久滋はいないのかよ。じゃあ何か?黒崎がちょろちょろと屋上の部隊を殺しまくってたのは、お友達のお前の為だってのか。だったらお前も同罪だよな?」