東京ヴァルハラ異聞録
二人の死神
三宅を倒し、ゼロ・クルセイダーズを壊滅させた後、俺は千桜さんに散々怒られた。
もしも、月影と橋本さんの二つの勢力が手を取り合い、共にゼロ・クルセイダーズを壊滅させていれば、わだかまりが解けたかもしれないという可能性があったから。
結果、俺達はゼロ・クルセイダーズに代わる新勢力として敵視される事になった……と言うわけだ。
三宅の遺体を近くのビルに移動させ、カーテンを被せた後、俺達はこれからどうするかという話し合いに入った。
「わたるくんを怒りましたが、こうなってしまったなら仕方ありません。新たな道を考えるしかないですね」
ビルのロビーで輪になって、最初に口を開いたのは千桜さん。
「新たな道ってなんですか?相手を怒らせたなら、謝りに行けば良いんじゃないですかね?」
それに対して、籾井さんがあまり理解していないような口調で尋ねた。
「籾井さんは黙っててください。今はもうそんな時期じゃないんですよ、僕達が頭を下げたところで何も変わりませんし、根本的な解決にならないんですよ」
「へぇ~、なかなか難しいですね」
千桜さんと籾井さんの関係は相変わらずだな。
そんな中で悟さんが口を開いた。
もしも、月影と橋本さんの二つの勢力が手を取り合い、共にゼロ・クルセイダーズを壊滅させていれば、わだかまりが解けたかもしれないという可能性があったから。
結果、俺達はゼロ・クルセイダーズに代わる新勢力として敵視される事になった……と言うわけだ。
三宅の遺体を近くのビルに移動させ、カーテンを被せた後、俺達はこれからどうするかという話し合いに入った。
「わたるくんを怒りましたが、こうなってしまったなら仕方ありません。新たな道を考えるしかないですね」
ビルのロビーで輪になって、最初に口を開いたのは千桜さん。
「新たな道ってなんですか?相手を怒らせたなら、謝りに行けば良いんじゃないですかね?」
それに対して、籾井さんがあまり理解していないような口調で尋ねた。
「籾井さんは黙っててください。今はもうそんな時期じゃないんですよ、僕達が頭を下げたところで何も変わりませんし、根本的な解決にならないんですよ」
「へぇ~、なかなか難しいですね」
千桜さんと籾井さんの関係は相変わらずだな。
そんな中で悟さんが口を開いた。