海に浮かんだ星(クリスマスの童話)

「ヒノ爺!!」

少年は、ぐいと涙をぬぐって振り向きました。


「ありがとう!! 赤い服の人」


赤い服の人は、大きくうなずきました。


少年はにっこりと微笑むと、

虹色の鱗をきらめかせ、ちゃぽんと海の中に消えました。



水面には、北に向かって幾つもの水の軌跡が連なっていきます。



どこまでも、どこまでも

それはまるで、海に浮かんだ星を追いかけるかのように・・・




FIN

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