海に浮かんだ星(クリスマスの童話)

「嫌だよ、そんなの。 
だって僕、ヒノ爺と離れたくないんだ。」

少年は目にいっぱいの涙を溜めて大ヒトデを見ます。


「でもね坊ちゃん、私の役目も6年と決まっているのです。

もうすぐ私も、別の世界に旅立たなくてはならないのですよ。」

大ヒトデはさとすように言いました。

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