海に浮かんだ星(クリスマスの童話)
シャ―――ン!!
幾千もの鈴の音が、水面を震わすように鳴り響き、辺りは暖かい金色の光に包まれました。
じっと目をつぶっていた少年は、隣りに何か温かい気配があることに気づきました。
少年は、おそるおそるその目を開きます。
するとそこには、赤い服をまとい銀色の口髭を蓄えた太っちょの男の人が座っていました。
赤い服の人は、少年を見てにっこりと微笑むと、白くなった大ヒトデをその大きな手のひらに乗せ、
大きく見開かれた少年の目の前で、
それにふぅっと金色に光る息を吹きかけました。