東京ルミナスピラー
そんなこんなで、舞美さんが何とか紹介をしてくれたおかげで顔合わせも済んだ。
聖戦から帰ってきた俺達はかなり疲労していて、とりあえず休もうということになった。
外もすっかり暗くなって、腹も減ってはいるけど、それよりも眠りたい欲の方が強くて。
舞美さんにホテルの鍵をもらい、部屋に向かった。
「じゃあ、葵も宗司もまた明日ね。明日こそ……お父さんとお姉ちゃんを見付けようね」
そう言って灯は、俺の隣の部屋に入って行った。
宗司は復活したばかりでまだ元気そうだけど、俺が構ってやれるほどの元気がない。
部屋に入り、ベッドに仰向けに寝転がると、風呂に入るのも歯を磨くのも面倒で、ゆっくりと目を閉じた。
突然東京に現れた白い塔と、それを囲むような光の幕。
その中に捕えられた姉さん。
姉さんを助けに、その中に入った父さん。
そして俺達……か。
「出られないなんて。何だってんだよ、この街は」
最初は父さんと姉さんを見付けてすぐに出るつもりだったのに、吹雪さんと拓真と出会って、俺の中で気になることが増えてしまった。
母さんの知り合いが、俺を見て涙を流したんだ。
気にならないはずがない。
聖戦から帰ってきた俺達はかなり疲労していて、とりあえず休もうということになった。
外もすっかり暗くなって、腹も減ってはいるけど、それよりも眠りたい欲の方が強くて。
舞美さんにホテルの鍵をもらい、部屋に向かった。
「じゃあ、葵も宗司もまた明日ね。明日こそ……お父さんとお姉ちゃんを見付けようね」
そう言って灯は、俺の隣の部屋に入って行った。
宗司は復活したばかりでまだ元気そうだけど、俺が構ってやれるほどの元気がない。
部屋に入り、ベッドに仰向けに寝転がると、風呂に入るのも歯を磨くのも面倒で、ゆっくりと目を閉じた。
突然東京に現れた白い塔と、それを囲むような光の幕。
その中に捕えられた姉さん。
姉さんを助けに、その中に入った父さん。
そして俺達……か。
「出られないなんて。何だってんだよ、この街は」
最初は父さんと姉さんを見付けてすぐに出るつもりだったのに、吹雪さんと拓真と出会って、俺の中で気になることが増えてしまった。
母さんの知り合いが、俺を見て涙を流したんだ。
気にならないはずがない。