東京ルミナスピラー
それは、この秋葉原周辺の地図。


両国を中心に、カットしたピザのような形状の西軍の地図だった。


「そういやピヨ。お前ら、俺達のグループに入ってねぇだろ? おかしいと思ったんだよな。グループにお前らの名前がないからよ。俺が招待してやるから、グループに入っとけよ」


杉村もPBSを開き、手早く操作すると、俺の画面の右上にメールマークが付いた。


それに触れてみると、「杉村泰成さんからグループに招待されています。グループに入りますか?」という文字と共に、「YES」「NO」の選択肢が現れた。


俺が「YES」に触れると、西軍の地図に変化が生じて、細かく色分けされ始めたのだ。


「なんだこれ……俺がいる場所が赤くなった」


「それはねぇ、グループの勢力図だよぉ。どこのグループがどの辺りを縄張りにしてるかがわかるんだよ」


へぇ……縄張りか。


こんなにグループが乱立してたんじゃ、皆で仲良くなんて無理だよな。


「灯ちゃんとやかましいお友達にも送っておいてやったぜ。起きたら気付くだろ」


「なあ、杉村さん。この場所……他のグループに比べてやたら大きいんだけど、何なんだこれ」
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