東京ルミナスピラー
夕蘭の目が怖い!


いや、俺だって抵抗し続けたよ。


何もなかったらきっと、断固として断っていたさ!


だけど、あの時はそう言うしかなかったんだ。


「おやおや、色恋の『い』の字も知らないガチンチョが、こんな大きなおっぱいを持ってても世の中のことを何も知らないんだね。栄養をおっぱいに全部持っていかれたかな?」


俺に詰め寄る夕蘭の胸を鷲掴みして、美空ちゃんが意地悪そうに笑う。


夕蘭はそこまで大きいとは思わないけど……美空ちゃんがぺったんこだから、大きく見えるのか。


「え!? ちょ、なに!? いやっ!」


「大人の女性を舐めんじゃないよ? 僕はこう見えても25歳なんだから。まだ男も知らないウブな女子高生はお呼びじゃないんだよ。僕と葵くんの問題に首を突っ込むのはやめてくれない?」


……いや、美空ちゃんは25歳だったのかよ。


俺と9つも違うじゃないか。


それよりもこの場の空気はなんだ。


伊良はドン引きしてるし、夕蘭は怒ってる。


舞桜は汚物を見るような目で俺を見てるし拓真は笑ってる。


完全に、俺が悪いみたいな雰囲気になっているぞ。


まだ何もしてないのに!
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