東京ルミナスピラー
「な、何も私のふんどしを白旗代わりにしなくてもいいじゃないか。おかげでブランブラン、スースーしちまってるじゃないか」


「手頃な白い布がなかったんだから仕方ないだろ。こうでもしないと、私達は鬼なんだからすぐに殺されっちまうよ」


俺が初めて南軍に行こうとした時に、鬼の大軍の中にいた鬼と、タケさんと夕蘭と一緒にバベルの塔を見に行った時にいた鬼だ。


白旗を上げているということは、戦う意思はないということだろうけど、それをどこまで信じて良いものか。


「うおおおおおおいっ! 止まれお前ら! また俺の前に立ちはだかりやがって! 今度は誰を連れて来やがった!」


なんだか宗司が大声を上げて牽制しているけど、宗司も顔見知りなのか?


「げげっ! あのバカ強いやつがいる! 信じてもらえるかねぇ? どうもあいつ、頭は弱そうだけどさ」


「あのねぇ! 聞こえてるんですけど!? お前ら何を企んでやがる! たしか……メッキとニョッキだったか!?」


「爛鬼と遊鬼だよ! どういう覚え方をしたらそんな風になるんだい! まあいい、私達を仲間にしちゃくれないかねぇ? 東軍に飼われるより、あんた達に付いた方が長生き出来そうだからさ」
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