東京ルミナスピラー
なんで……姉さんの影に角があるんだ?
頭から不自然に生えている、尖った角が。
「そう……皆いるんだ。ごめんね、私、体調が優れなくて……いつも……眠くて……」
そう言い、力なく横になった姉さん。
俺と宗司が姉さんのベッドに駆け寄り、カーテンを開けると……。
そこには、顔の左半分が鬼化した、額から角の生えた変わり果てた姉さんの姿があったのだ。
「鬼!? いや、でも自我を保ってる!? なんだこりゃあ……こんな鬼は見たことがねぇ」
「ああ、鬼になったら例外なく人間を襲うようになる。だけどこれは……どういうことだよ」
杉村もタケさんも、姉さんの姿を見て困惑している様子だ。
「だよね……この街がどんな場所かはわかっていた。だからさ、弱くても武器を手にすることが出来たなら、俺が鍛えてやれる自信はあったんだ。守ってやれる自信はあったんだよ」
いつになく弱々しい声で、ベッドの横に移動し、丸椅子に腰掛けて姉さんの顔を撫でる父さん。
「だけどよ、こんなになっちまって、戦うどころか人としても生きられねえ! 鬼でも人間でもない姿になっちまったんだよ! だから……俺はキングを見付けて、光をこんな街から出してやりたいんだ! それしか光が助かる道はないんだよ!」
頭から不自然に生えている、尖った角が。
「そう……皆いるんだ。ごめんね、私、体調が優れなくて……いつも……眠くて……」
そう言い、力なく横になった姉さん。
俺と宗司が姉さんのベッドに駆け寄り、カーテンを開けると……。
そこには、顔の左半分が鬼化した、額から角の生えた変わり果てた姉さんの姿があったのだ。
「鬼!? いや、でも自我を保ってる!? なんだこりゃあ……こんな鬼は見たことがねぇ」
「ああ、鬼になったら例外なく人間を襲うようになる。だけどこれは……どういうことだよ」
杉村もタケさんも、姉さんの姿を見て困惑している様子だ。
「だよね……この街がどんな場所かはわかっていた。だからさ、弱くても武器を手にすることが出来たなら、俺が鍛えてやれる自信はあったんだ。守ってやれる自信はあったんだよ」
いつになく弱々しい声で、ベッドの横に移動し、丸椅子に腰掛けて姉さんの顔を撫でる父さん。
「だけどよ、こんなになっちまって、戦うどころか人としても生きられねえ! 鬼でも人間でもない姿になっちまったんだよ! だから……俺はキングを見付けて、光をこんな街から出してやりたいんだ! それしか光が助かる道はないんだよ!」