東京ルミナスピラー
「散々悪事を働いた罰だな! 砕け散れゴミクズ野郎が!」
「お前達に利用されるだけ利用されて死んで行った人達の恨み!」
宗司がウォーハンマーを取り出し、夕蘭が戦斧を振りかぶって、身動きが取れなくなった煌我に駆け寄った。
だが、二人の行く手を遮るように立ちはだかる人影があったのだ。
それは……王我だった。
「待て、待ってくれ! こんなことを言うのはおかしいのはわかってるけど、待ってくれ!」
今の今までダウンしていた王我が、よりによってこのタイミングで宗司と夕蘭を止めたのだ。
「うおおおおおいっ! 何してんだテメェ! やっぱり兄弟だから情が湧いたのか!? 退かねぇとテメェごとぶっ飛ばすぞこの野郎!」
裏切る……というわけではなさそうだけど、双子の兄弟が今にも殺されそうになっているんだ。
止めに入るのもわからなくはないか。
「は、はは……王我、助かったよ。やっぱりお前は肝心なところで役に立つ。さすがは俺の兄弟だ」
「煌我はよ、そんなに悪いやつじゃねぇんだよ。津堂に騙されて、上手く口車に乗せられて……小さい頃からそうだった。俺より頭が良くて、なんでも出来るくせに人からは嫌われて……その都度俺が庇って……ずっとずっと……ん? なんで俺はそんなやつを庇ってんだ? ああ、そうだそうだ危うく忘れるとこだった」
そこまで言って何かを思い出した王我は、振り返って煌我に笑顔を向けたのだ。
「お前達に利用されるだけ利用されて死んで行った人達の恨み!」
宗司がウォーハンマーを取り出し、夕蘭が戦斧を振りかぶって、身動きが取れなくなった煌我に駆け寄った。
だが、二人の行く手を遮るように立ちはだかる人影があったのだ。
それは……王我だった。
「待て、待ってくれ! こんなことを言うのはおかしいのはわかってるけど、待ってくれ!」
今の今までダウンしていた王我が、よりによってこのタイミングで宗司と夕蘭を止めたのだ。
「うおおおおおいっ! 何してんだテメェ! やっぱり兄弟だから情が湧いたのか!? 退かねぇとテメェごとぶっ飛ばすぞこの野郎!」
裏切る……というわけではなさそうだけど、双子の兄弟が今にも殺されそうになっているんだ。
止めに入るのもわからなくはないか。
「は、はは……王我、助かったよ。やっぱりお前は肝心なところで役に立つ。さすがは俺の兄弟だ」
「煌我はよ、そんなに悪いやつじゃねぇんだよ。津堂に騙されて、上手く口車に乗せられて……小さい頃からそうだった。俺より頭が良くて、なんでも出来るくせに人からは嫌われて……その都度俺が庇って……ずっとずっと……ん? なんで俺はそんなやつを庇ってんだ? ああ、そうだそうだ危うく忘れるとこだった」
そこまで言って何かを思い出した王我は、振り返って煌我に笑顔を向けたのだ。