東京ルミナスピラー
それが目印だと言わんばかりに、拓真が上空を見上げて笑って見せる。
「俺に会わせろ舞桜! 紫電一閃!」
「わかった。疾風迅雷!」
追い求めた英雄の影響か、それとも元々その素養があったのか、舞桜の野太刀が雷撃を纏う。
昴の鞘から引き抜かれた日本刀も雷撃を纏い、舞桜と共にフェンリルの背中へと落下して。
二人の刃が交差し、拓真が切り開いたフェンリルの背中にさらに大きく、深い傷を付けたのだ。
「ギャウウウウウウウウン!」
どれだけ攻撃を受けても、これほど苦しそうな悲鳴を上げなかったフェンリルが、初めて苦痛の声を上げた。
「効いてる! これならあの炎の槍も通るはず! 後は任せましたよ、名鳥さん、秋本さん!」
「大丈夫だ昴。あの二人は葵と宗司の親父達なんだぜ? 子供達が命張ってんだ、当然あの人達も命を張って期待に応えてくれる」
炎の槍の着弾地点で空を見上げた昴達。
そして想いを託された名鳥と秋本は、その上空で炎の槍に迫っていた。
「あつっ! あっつ! 固まってんのにこの熱量、本当に大丈夫なのかよ!」
「危なくなったら回復しろ! 炎の槍に武器を突き刺して、タイミングを合わせて投げるぞ! 今雷が落ちた場所が恐らく目標地点だ!」
「俺に会わせろ舞桜! 紫電一閃!」
「わかった。疾風迅雷!」
追い求めた英雄の影響か、それとも元々その素養があったのか、舞桜の野太刀が雷撃を纏う。
昴の鞘から引き抜かれた日本刀も雷撃を纏い、舞桜と共にフェンリルの背中へと落下して。
二人の刃が交差し、拓真が切り開いたフェンリルの背中にさらに大きく、深い傷を付けたのだ。
「ギャウウウウウウウウン!」
どれだけ攻撃を受けても、これほど苦しそうな悲鳴を上げなかったフェンリルが、初めて苦痛の声を上げた。
「効いてる! これならあの炎の槍も通るはず! 後は任せましたよ、名鳥さん、秋本さん!」
「大丈夫だ昴。あの二人は葵と宗司の親父達なんだぜ? 子供達が命張ってんだ、当然あの人達も命を張って期待に応えてくれる」
炎の槍の着弾地点で空を見上げた昴達。
そして想いを託された名鳥と秋本は、その上空で炎の槍に迫っていた。
「あつっ! あっつ! 固まってんのにこの熱量、本当に大丈夫なのかよ!」
「危なくなったら回復しろ! 炎の槍に武器を突き刺して、タイミングを合わせて投げるぞ! 今雷が落ちた場所が恐らく目標地点だ!」