東京ルミナスピラー
待合室に行くと、杉村とひなたさんが漫画雑誌を読みながら俺達を待っていた。


「お、話が終わったみたいだな。じゃあ、もうひと暴れと行くか!」


雑誌を長椅子に放り投げて立ち上がった杉村。


それに続いてひなたさんも立ち上がるけど、タケさんはやる気がなさそうにボリボリと頭を搔いて。


「悪ぃ、俺はもう帰るわ。やるならお前らだけでやれ」


父さんとの戦いや会話で、何か思うところがあったのだろうか。


俺達にそう言うと、さっさと外に出て行ってしまったのだ。


タケさんがいないとなると、戦力の大幅ダウンになってしまう。


北軍に入ってすぐに、敵に取り囲まれてしまって死を覚悟したくらいだ。


今のままではろくに戦えないであろうということは火を見るより明らかだった。


「くっ! なんて自由な人なんだよ! 弱い俺達のことも考えやがれ! 仕方ねえ、お前らPBSを開け。今の段階で出来るだけ武器を強化しておくんだ。少しでも戦えるようにしておかないとな」


杉村に促されて、PBSを開いてソウルで武器の強化を始める。


乱戦でどれだけの人を殺したかわからなかったけど、武器レベルが8になっていて、ソウルも7個ある。


これを武器の強化に使うんだな。
< 137 / 1,486 >

この作品をシェア

pagetop