東京ルミナスピラー
「そんなこともなかったりするかもよ? だって俺はまだ、死んでないからね」
「何っ!?」
その声に慌てて見上げた父さん。
肩に乗っている俺に、そこでやっと気付いたのだろう。
俺は着地の衝撃を0にするスキルを持っているから、父さんからしても肩に乗られた衝撃を感じないということだ。
いや、そこじゃないな。
俺がなぜ生きているかというのは、父さんが殺気分身を斬ったからだ。
手応えを感じたのも間違いじゃない。
切断されていた左腕を、今度は根元まで持って行かれた。
父さんの攻撃の軌道はずらせなかったけど、俺の身体を無理矢理移動させたのだ。
それでも回避しきれずに左腕をやられたわけだけど。
その手応えと血飛沫が、父さんに「俺を両断した」と錯覚させることになったわけだ。
「最後に待ってるのが父さんで良かった。ほら、俺の日本刀ってさ、父さんのと同じものなんだろ? だから、反りがピタリと合ってる」
父さんの肩の上にいるのは、何も回避した結果じゃない。
左手に握り締めた鞘を借りる為だ。
俺の日本刀が父さんの鞘に納められて、チャージが完了した。
「まさか……そんな手を使うとは!」
「これが正真正銘最後の一撃だ! 防げるものなら防いでみろよ!」
そう叫んで、片足で父さんの肩を蹴り、俺は上に飛び上がった。
「何っ!?」
その声に慌てて見上げた父さん。
肩に乗っている俺に、そこでやっと気付いたのだろう。
俺は着地の衝撃を0にするスキルを持っているから、父さんからしても肩に乗られた衝撃を感じないということだ。
いや、そこじゃないな。
俺がなぜ生きているかというのは、父さんが殺気分身を斬ったからだ。
手応えを感じたのも間違いじゃない。
切断されていた左腕を、今度は根元まで持って行かれた。
父さんの攻撃の軌道はずらせなかったけど、俺の身体を無理矢理移動させたのだ。
それでも回避しきれずに左腕をやられたわけだけど。
その手応えと血飛沫が、父さんに「俺を両断した」と錯覚させることになったわけだ。
「最後に待ってるのが父さんで良かった。ほら、俺の日本刀ってさ、父さんのと同じものなんだろ? だから、反りがピタリと合ってる」
父さんの肩の上にいるのは、何も回避した結果じゃない。
左手に握り締めた鞘を借りる為だ。
俺の日本刀が父さんの鞘に納められて、チャージが完了した。
「まさか……そんな手を使うとは!」
「これが正真正銘最後の一撃だ! 防げるものなら防いでみろよ!」
そう叫んで、片足で父さんの肩を蹴り、俺は上に飛び上がった。