東京ルミナスピラー
そんな状態で敵地に乗り込むなんて、自殺行為だよな。


殺されても復活できないなんて、リスクが大きすぎる。


「いや、そういうことなら、俺はアジトに戻らせてもらうよ。一応グループリーダーだから、万が一俺が死んでしまうと、グループが解散になってしまうからね」


腕組みをして、首を傾げながら浜瀬さんがそう言ったけれど、俺だって悩んでるよ。


一日でソウルストーンが一個回復するなら、全快するまで待ってからでもいいんじゃないかって。


「大丈夫や。少年のことはワシとお嬢ちゃん達に任せとき。戦いながらソウルストーンを回復させればええんや。強くもなって回復も出来る。一石二鳥やで!」


ソウルストーンを回復……そう言えば、敵を倒せばソウルが手に入る。


そのソウル10個でソウルストーンを一つ回復出来るってヘルプに書いてあったな。


「え!? わ、私達が葵を守るの!? 出来るかなぁ……」


「冗談でしょ……まあ、私はどこにも行くとこがないから、葵が行くとこについて行くだけだけど」


本当なら、俺はここで反対すべきなんだろうな。


浜瀬さんがアジトに戻るなら、戦力が大幅に減ることになる。


その上で、俺が守るべき二人に守ってもらいながら南軍に入ろうとしているんだから。
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