東京ルミナスピラー
ソウルウェポンの文字が……光ってる?


宗司もそうだったけど、もしかして俺もなのかと、その文字に触れてみると。


両手に「トの字」の武器、トンファーが現れたのだ。


使い込まれているような、表面に無数の傷があるその武器は、妙に手に馴染む。


「ぶ、武器を二つ!? あ、あやせくん! 一体どういうことですか!? それにその武器はまさか……」


千桜さんが何に驚いているのかはわからないけど、ソウルウェポンは一人一つだとか言ってたな。


でも、宗司も二つ武器を手に入れてたし、俺だけじゃないんだよね。


「友達の宗司も二つ持ってますよ? だから別に珍しいってわけじゃないんじゃないですかね?」


「いや、少なくとも南軍にはそんな人はいませんよ。イレギュラーなのか、それとも何かしら特別な存在なのか。わかりませんが面白くなってきました」


驚いたり、笑ったり、千桜さんの表情はコロコロ変わるから面白いな。


「へぇ、そんな特別な人材が、うちに二人もいるってわけか。こりゃあ……期待出来るかもだねぇ」


まあ、俺からしてみれば使い方が違う武器が二つあるのは、状況によって使い分けが出来る程度にしか思ってないんだけどね。
< 204 / 1,486 >

この作品をシェア

pagetop