東京ルミナスピラー
スタンピード
「こっちだ! こっちに西軍がいるぞ! 人員を回せ!」
「どこだどこだ! ぶっ殺してやるぜ!」
千桜さんを追って走っている最中、俺達を見付けた南軍の人間が、後ろから追い掛けて来る。
やはり、いくら人通りが少ないからと言っても、全く人がいないということではないようだ。
「なんで後ろからやねん! 正々堂々と前から来んかい!」
千桜さんを追って走っている俺達からしてみれば、後ろから来られると振り返って戦わなければならない。
敵の相手をしている間に、千桜さんを見失ってしまう可能性があるから走るのをやめるわけにはいかなかった。
「ああっ! もう! 鬱陶しいな! 二人はあのオレンジ色を追い掛けて!」
そう言うと、前を走っていた夕蘭が振り返って、身の丈よりも大きな戦斧を振りかぶって、俺達を追い掛けて来ている南軍の人間に、まるでブーメランのように投げ付けたのだ。
離した瞬間、武器が消えるかと思ったけど……戦斧はクルクルと弧を描き、南軍の人達の脚を切断したのだ。
突然の出来事に、回避することも出来ずに直撃を食らった人達は地面に転がり、悲鳴を上げた。
「葵! 今だよ!」
「どこだどこだ! ぶっ殺してやるぜ!」
千桜さんを追って走っている最中、俺達を見付けた南軍の人間が、後ろから追い掛けて来る。
やはり、いくら人通りが少ないからと言っても、全く人がいないということではないようだ。
「なんで後ろからやねん! 正々堂々と前から来んかい!」
千桜さんを追って走っている俺達からしてみれば、後ろから来られると振り返って戦わなければならない。
敵の相手をしている間に、千桜さんを見失ってしまう可能性があるから走るのをやめるわけにはいかなかった。
「ああっ! もう! 鬱陶しいな! 二人はあのオレンジ色を追い掛けて!」
そう言うと、前を走っていた夕蘭が振り返って、身の丈よりも大きな戦斧を振りかぶって、俺達を追い掛けて来ている南軍の人間に、まるでブーメランのように投げ付けたのだ。
離した瞬間、武器が消えるかと思ったけど……戦斧はクルクルと弧を描き、南軍の人達の脚を切断したのだ。
突然の出来事に、回避することも出来ずに直撃を食らった人達は地面に転がり、悲鳴を上げた。
「葵! 今だよ!」