東京ルミナスピラー
「なかなか可愛い顔のボウヤだから一応聞くけど……私の性欲処理係にならない? 戦いの後は興奮しちゃってさ」


身体をくねらせて、俺を挑発するけど……今から殺し合いをしようって時に何を言ってるんだこの人は!


でも、性欲処理係ってことは、あんなことやこんなことを……。


「ちょ、ちょっと葵! あんた何考えてるのよ最低!」


「か、考えてないし!」


夕蘭にドンッと肩をぶつけられて、慌てて首を横に振った。


俺には無縁の世界だったから、どんなものか想像してしまった。


「いや、それは割と切実な問題かも……俺の体力が……」


「正直、あんたにも飽きてきたからね」


……高校生の前でなんて話をしてるんだよこの人達は。


ダメだ、この人達のペースに乗せられてたら、他の南軍の人が来るかもしれない。


「夕蘭、さっきのアレ。アイツらの足元を狙ってやってくれ」


「わ、わかった」


そう言と夕蘭は戦斧を振り被り、フルスイングの後に手を離してそれを二人目掛けて飛ばしたのだ。


「なにそれ? そんなので私達がやれると思って……」


呆れたように、その場でジャンプしたマッキー&翼。


だけど次の瞬間、身体が上下に分断されて光の粒に変わった。
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