東京ルミナスピラー
足元を狙えば、その場でジャンプするか、後方に飛ぶか、横に回避するかの三択だと思っていた。


そして、案の定その場でジャンプするという回避方法を取った二人に、俺もジャンプして接近。


攻撃に転じる前に二人を斬り裂いたというわけだ。


「ふぅ……鬼を倒してなかったらやばかったかもな。でも、もうソウルも10個以上貯まったし、ひと安心……」


淡い光の中、振り返って夕蘭を見ると……そこには、防毒マスクのような物を付けたやつが、夕蘭を抱き締めるようにして口を塞いで立っていたのだ。


「西軍の人間……だったら遠慮はいらないな。この女、もらって行くぞ」


フード付きのロングコートに身を包み、目くらいしか見えない人物。


「な、何言ってるんだお前は! そんなことさせるわけないだろ!」


夕蘭が武器を離した一瞬の隙を狙って捕まえたのか!?


地面を蹴り、日本刀を構えて防毒マクスの人物に接近する。


夕蘭を傷付けるわけにはいかないと、高速移動からのジャンプでさらに速度を上げて。


日本刀をその人物に向けて突き付けた。


まだ、俺がさっきいた場所を見ている。


ということは、俺の動きについて来れてないということだ!
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