東京ルミナスピラー
池田派に捕まったという結城さんの仲間が、清洲橋の辺りに人を残しているということで、まずはその人と合流することになった。


「いいか葵! お前に武器を折られて、俺は従来の半分のレベルに落ちてる! あまり期待しすぎるなよ!」


「それってなんか、俺のせいみたいじゃないですか! 最初から顔を見せてくれれば戦わなくても済んだかもしれないのに!」


レベルが半分……とはいえ、俺よりもまだ少し速く走れる結城さん。


ついて行くので精一杯だ。


「うおっ!? 結城……と西軍!?」


すれ違う人達は、結城さんと俺を見て混乱している様子。


疑われないように、俺から逃げている雰囲気を出したいのか、結城さんは右に左にフラフラしている。


ただ驚くだけならいいけど、中には俺に斬りかかって来たり、遠距離武器で仕留めようとするやつらもいる!


「邪魔っ! 進路を塞ぐな!」


面と向かって斬り合うなんて時間はない。


すれ違いざまに斬り捨てて、結城さんに振り切られないように走るのがやっとだ。


俺のソウルストーンが少ないのをわかって、ソウルを稼がせてくれているのかな。


同じ軍の味方を犠牲にしてまで……池田派ってのは、そんなに厳しい相手なのか。
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