東京ルミナスピラー
拓真が調子よくブルーシートを引っ張って、一気に謎の物体が露わになった。
だけど、そこにあったのはなんてことのないダクトというか。
屋上に備え付けになっているやつだった。
ただ、普通の物と違ったのは、不自然なくらいに金ピカで、太陽の光を眩しく反射していたのだ。
それを見た瞬間……結城さんが日本刀を抜き、金色のダクトを背を向けて俺達と向き合ったのだ。
いや、結城さんだけじゃなかった。
拓真がショートソードを結城さんに突き付け、それを見た舞桜が野太刀を拓真の首に添える。
「おい舞桜! 何してやがる! 相手が違うだろうが。武器を向けるべきは昴だろ!」
「お兄ちゃんを傷付けようとするやつは誰でも許さない! それが拓真、あんたでも!」
いやいやいや、いきなりなんだよ。
これがそんなに大事なものなのか?
今まで一緒に戦っていた人達がこんなになってしまうほど。
「葵っ! お前も姉ちゃんを助けたいんだろうがよ! 今、目の前にあるのが『キング』だぜ。南軍のキング。なるほどな、池田が調子に乗るわけだ」
その言葉を聞いた瞬間、俺の脳裏を過ぎったのは、姉さんの姿だった。
姉さんがこのキングを破壊すれば、元の世界に戻ることが出来る。
この街から、姉さんを家に帰すことが出来るんだ。
だけど、そこにあったのはなんてことのないダクトというか。
屋上に備え付けになっているやつだった。
ただ、普通の物と違ったのは、不自然なくらいに金ピカで、太陽の光を眩しく反射していたのだ。
それを見た瞬間……結城さんが日本刀を抜き、金色のダクトを背を向けて俺達と向き合ったのだ。
いや、結城さんだけじゃなかった。
拓真がショートソードを結城さんに突き付け、それを見た舞桜が野太刀を拓真の首に添える。
「おい舞桜! 何してやがる! 相手が違うだろうが。武器を向けるべきは昴だろ!」
「お兄ちゃんを傷付けようとするやつは誰でも許さない! それが拓真、あんたでも!」
いやいやいや、いきなりなんだよ。
これがそんなに大事なものなのか?
今まで一緒に戦っていた人達がこんなになってしまうほど。
「葵っ! お前も姉ちゃんを助けたいんだろうがよ! 今、目の前にあるのが『キング』だぜ。南軍のキング。なるほどな、池田が調子に乗るわけだ」
その言葉を聞いた瞬間、俺の脳裏を過ぎったのは、姉さんの姿だった。
姉さんがこのキングを破壊すれば、元の世界に戻ることが出来る。
この街から、姉さんを家に帰すことが出来るんだ。