東京ルミナスピラー
「ところで、お前篠田さんには言わなくて良いのかよ。出てくる前にちょっと聞いたけど、篠田さんもキングを探してんだろ? もしもこのことがバレたらお前……殺されるぞ」
周囲に聞こえないように、拓真が耳打ちをしてくれたけど……それなんだよなあ。
タケさんがキングを探している理由は、十中八九夕蘭を帰す為だろう。
それなのに、夕蘭をアジトに置いて、俺は姉さんを助ける為に北軍に行こうとするなんて。
「……こ、殺されそうになった時は助けてくださいね」
「バ、バカ! 俺は昔に粗相してんだよ! 次はマジで殺されるっての」
「お、お互い……大変ですね」
その可能性があるからこそ、俺達は誰にも言わずにこの作戦を実行しようとしてるんだけど。
しばらくして、目の前に突然現れる「WARNING」の文字。
「よし。じゃあお前ら、敵軍の俺が言うのもなんだけど、気を付けて帰れよ。二度と捕まるんじゃねぇぞ」
人質になっていた、灯と夕蘭以外の7人に拓真が挨拶をしている間に、俺は靴紐を結び直した。
ここからアジトに行って、北軍に入る。
姉さんを助けるチャンスは、今しかないかもしれないんだ。
「準備出来ました。いつでも行けます」
周囲に聞こえないように、拓真が耳打ちをしてくれたけど……それなんだよなあ。
タケさんがキングを探している理由は、十中八九夕蘭を帰す為だろう。
それなのに、夕蘭をアジトに置いて、俺は姉さんを助ける為に北軍に行こうとするなんて。
「……こ、殺されそうになった時は助けてくださいね」
「バ、バカ! 俺は昔に粗相してんだよ! 次はマジで殺されるっての」
「お、お互い……大変ですね」
その可能性があるからこそ、俺達は誰にも言わずにこの作戦を実行しようとしてるんだけど。
しばらくして、目の前に突然現れる「WARNING」の文字。
「よし。じゃあお前ら、敵軍の俺が言うのもなんだけど、気を付けて帰れよ。二度と捕まるんじゃねぇぞ」
人質になっていた、灯と夕蘭以外の7人に拓真が挨拶をしている間に、俺は靴紐を結び直した。
ここからアジトに行って、北軍に入る。
姉さんを助けるチャンスは、今しかないかもしれないんだ。
「準備出来ました。いつでも行けます」