東京ルミナスピラー
それから、俺は何をどうしたのかを覚えていない。
朝までホテルで寝て、聖戦が始まったら西軍に戻ったんだと思う。
誰に送ってもらったのかわからないけど、アジトの俺の部屋で眠っていた。
家族を失いたくないと、灯と一緒に、ただ何もせずにずっと。
心の喪失。
姉さんは俺達家族の中心で、いつも家族皆のことを考えてくれた人だったんだ。
「ごめん……母さん。姉さんを……助けられなかった」
小さくそう呟いて、俺はまた目を閉じた。
何時間……いや、何日そんな状態だっただろう。
もう、朝も昼も夜もわからない。
俺自身、生きているのか死んでいるのかわからないというくらいに落ち込んで。
ただひたすら寝続けた。
これが悪い夢で、目が覚めたら何もかも元通りになっているんじゃないかと思って。
そしてある時、俺は夢を見た。
いや、夢というにはあまりにもリアルで、それが夢か現実かというのはその時にはわからなかった。
「あの塔には何かある。それを確かめる為に、私達は塔を攻略する。だから強い仲間を探しているんだ」
突然聞こえたその声に振り返ってみると、ドクロがでかでかと描かれたフルフェイスの女の人が、白い塔を指さしていた。
「そういう事。だから、少年の知り合いに強い人がいたら教えてね」
もう一人。
こっちは……吹雪さん!?
随分と若いな。
朝までホテルで寝て、聖戦が始まったら西軍に戻ったんだと思う。
誰に送ってもらったのかわからないけど、アジトの俺の部屋で眠っていた。
家族を失いたくないと、灯と一緒に、ただ何もせずにずっと。
心の喪失。
姉さんは俺達家族の中心で、いつも家族皆のことを考えてくれた人だったんだ。
「ごめん……母さん。姉さんを……助けられなかった」
小さくそう呟いて、俺はまた目を閉じた。
何時間……いや、何日そんな状態だっただろう。
もう、朝も昼も夜もわからない。
俺自身、生きているのか死んでいるのかわからないというくらいに落ち込んで。
ただひたすら寝続けた。
これが悪い夢で、目が覚めたら何もかも元通りになっているんじゃないかと思って。
そしてある時、俺は夢を見た。
いや、夢というにはあまりにもリアルで、それが夢か現実かというのはその時にはわからなかった。
「あの塔には何かある。それを確かめる為に、私達は塔を攻略する。だから強い仲間を探しているんだ」
突然聞こえたその声に振り返ってみると、ドクロがでかでかと描かれたフルフェイスの女の人が、白い塔を指さしていた。
「そういう事。だから、少年の知り合いに強い人がいたら教えてね」
もう一人。
こっちは……吹雪さん!?
随分と若いな。