東京ルミナスピラー
地図を確認してみると、想像以上に鬼の勢力が迫っているのがわかる。


逃げ遅れた人は殺されたか、怯えながら見付からないようにと生活しているのだろう。


安住の地が、どんどん侵食されているのだ。


それに加えて北軍と南軍の侵攻。


あまりにも西軍に不利すぎる。


それでも、なんとか耐えてもらうしか方法がないんだ。


麺を完食し、スープを飲み干した俺は、一気にお茶を飲んで立ち上がった。


「聖戦までにはまだ時間がありますよね? 俺、ちょっと行ってきます。もしかすると、タケさんと夕蘭がどこに行ったかわかるかもしれないから」


「お? もう行くのかよ。んじゃあ俺も行きますかね。杉村さん、舞美さん、留守番よろぴく」


カツ丼を一気に平らげ、俺の後に続いて席を立った宗司。


「気を付けてね葵くん。今復活したということは、ソウルストーンが減ってると思うから無茶は禁物よ」


「危なくなったらブザーを盾にして逃げろよピヨ。テメェが生き残ることを最優先に考えろ」


言われてみれば、回復をした後にあっさり殺されたから、最後のソウルストーンなんだよな。


ソウルストーンを回復するほどのソウルもないし、早く聖戦で人を殺さなければ俺が死ぬ。
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