東京ルミナスピラー
「うわっ! びっくりした! なんだよこれ!」
いきなり何が起こったのか、説明してくれる人はいない。
それでも、ホテルに向かいながら歩いていると、「WARNING!」の文字は消え、別の文字が表示されて……PBSの中に吸い込まれるように消えた。
この街は、教えてもらわなきゃわからないことが頻繁に起こるんだな。
そう思いながら開いたPBS。
すると表示されたのは「聖戦まで29分」という文字だった。
「聖戦……浜瀬さんが言ってたな。この時に鬼を殺せば、鬼は死ぬって。そして、光の壁が通れるようになって、他軍との殺し合いが始まるわけだ」
とはいえ、俺が初めて会った他軍の人間、結城昴は俺を殺そうなんて気はさらさらなかったように思える。
そりゃそうだよ。
殺せと言われて、殺し合いを始めるなんてさ。
中央通りを歩いて、ホテルへの道を曲がると……。
「よっしゃ、聖戦だ。何人ぶっ殺せるか勝負しようぜ」
「北軍より南軍の方が攻めやすいだろ。鬼なんかほっとけよ、鬼より人間を殺した方が儲かるぜ」
さっきまでひとっこ一人歩いていなかった通りに、武器を持った大勢の人間がいたのだ。
いきなり何が起こったのか、説明してくれる人はいない。
それでも、ホテルに向かいながら歩いていると、「WARNING!」の文字は消え、別の文字が表示されて……PBSの中に吸い込まれるように消えた。
この街は、教えてもらわなきゃわからないことが頻繁に起こるんだな。
そう思いながら開いたPBS。
すると表示されたのは「聖戦まで29分」という文字だった。
「聖戦……浜瀬さんが言ってたな。この時に鬼を殺せば、鬼は死ぬって。そして、光の壁が通れるようになって、他軍との殺し合いが始まるわけだ」
とはいえ、俺が初めて会った他軍の人間、結城昴は俺を殺そうなんて気はさらさらなかったように思える。
そりゃそうだよ。
殺せと言われて、殺し合いを始めるなんてさ。
中央通りを歩いて、ホテルへの道を曲がると……。
「よっしゃ、聖戦だ。何人ぶっ殺せるか勝負しようぜ」
「北軍より南軍の方が攻めやすいだろ。鬼なんかほっとけよ、鬼より人間を殺した方が儲かるぜ」
さっきまでひとっこ一人歩いていなかった通りに、武器を持った大勢の人間がいたのだ。