東京ルミナスピラー
そして俺達は、北軍に入ったらどういう行動を取るかを話し合いながら、上野駅が見える場所までやってきた。


すでに光の壁の前には開戦を待ちわびる人達が集まっていて、情報交換をしながらその時を待っている。


「こうしてみると、色んな人がいるね。スーツ姿のサラリーマンに、メイド姿の人とか。本当に、いきなり世界が変わっちゃったんだってわかるよ」


灯の言う通り、武器を持って戦うにはあまりにも相応しくない格好をした人達が集まっている。


中には、190cmくらいあるガタイのいい黒人が、バカでかい斧を担いでいたりするけど、そういう人は極わずかだ。


「そんなこと言ったら、わざわざ外から来た灯ちゃん達は制服だろ? 制服、制服、私服にイケメン。俺達もなかなか変わった組み合わせだぜ?」


こいつ、自分で自分のことをイケメンって言ったのか?


いや、相手にしたら負けだ。


無視が一番……無視が一番。


「そういや大丈夫かよ灯ちゃんと舞美ちゃん。スカートで戦闘とか、激しく動くとパンツ見えちゃうんじゃない? あ、でもパンツが見えそうだからって手を緩めるのは無しだかんね?」


俺がどれだけ無視をしようとしても、杉村は空気を読まない発言を続けた。
< 68 / 1,486 >

この作品をシェア

pagetop