東京ルミナスピラー
「えっと……ちょっと待ってください? 鬼の細胞を投与とか、ちょっとわからないんですけど、それより逃げ出して来たってことは……」
「申し訳ありません。追っ手が間もなく到着します。久しぶりに再会したばかりでこんなことに巻き込むのは心苦しいですが……他に頼れる方がいなくて」
そう言って、バベルの塔の方を向いた大塚。
三節棍という武器を取り出して追っ手の襲来に備えた瞬間。
目の前に、背中から翼が生えた男が宙に浮かんで立っていたのだ。
「速い! 一体どこから!」
「! わたるくん! 上ですよ!」
昴と千桜が武器を構えると同時に、上空に輪を描いて飛んでいた鬼、ハーピーの群れが三人目掛けて急降下して来た。
それは、遠くから見たら、まるでハーピーが滝のように見えただろう。
素早く腰を落とし、鞘に納めた日本刀の柄に手を添えた昴はスゥッと息を吐いた。
「無双! 疾風斬!」
気合いと共に日本刀が引き抜かれ、上空に向かって刃が振られた。
斬撃が見えない刃となり、空に向かって放たれる。
そして素早く鞘に戻すと、再び刃を抜いて上空に斬撃を放った。
一度や二度ではない。
降下してくるハーピー達が全滅するまでその攻撃は続いた。
「申し訳ありません。追っ手が間もなく到着します。久しぶりに再会したばかりでこんなことに巻き込むのは心苦しいですが……他に頼れる方がいなくて」
そう言って、バベルの塔の方を向いた大塚。
三節棍という武器を取り出して追っ手の襲来に備えた瞬間。
目の前に、背中から翼が生えた男が宙に浮かんで立っていたのだ。
「速い! 一体どこから!」
「! わたるくん! 上ですよ!」
昴と千桜が武器を構えると同時に、上空に輪を描いて飛んでいた鬼、ハーピーの群れが三人目掛けて急降下して来た。
それは、遠くから見たら、まるでハーピーが滝のように見えただろう。
素早く腰を落とし、鞘に納めた日本刀の柄に手を添えた昴はスゥッと息を吐いた。
「無双! 疾風斬!」
気合いと共に日本刀が引き抜かれ、上空に向かって刃が振られた。
斬撃が見えない刃となり、空に向かって放たれる。
そして素早く鞘に戻すと、再び刃を抜いて上空に斬撃を放った。
一度や二度ではない。
降下してくるハーピー達が全滅するまでその攻撃は続いた。