東京ルミナスピラー
「まさか、そんな奥の手を残していたとは……小憎たらしいったらありゃしないね! だけど、ご覧の通り私はかすり傷だけ……」
浴衣の胸元を撃ち抜かれたと、浴衣の内側から指を突っ込んで見せた爛鬼。
沙也香の攻撃を回避して油断していたというのは間違いないだろう。
その指の横に、背中から身体を貫いて、円錐の武器が飛び出していることに気付いたのは、正面で無数の銃弾を浴びて倒れている遊鬼を確認してからだった。
「ま、まさか……今のは私を狙ったんじゃなくて……」
「言ったでしょ? 百発百中ってさ」
そう、蘭子が遊鬼を弾き飛ばし、それに向けて沙也香はマシンガンブレットを放った。
後方に意識を向けていなかった遊鬼は、その攻撃を全身で受け止めてしまい、さらに夢幻爛舞を受けていない蘭子が爛鬼の後方に回って貫いたのだ。
半ば偶然のような連携だったが、勝ち方に拘らない蘭子にとって、誰と戦うかは問題ではなかった。
「ちくしょう……悔しいねぇ」
ズルリとランスから抜け落ちるように、遊鬼の傍に倒れた爛鬼。
それを見た沙也香は、蘭子に向かって手をかざした。
「やったね」
「お、おお……やったね」
パシンとハイタッチをして、宗司と秋本の戦いを見届けようと振り返った時だった。
浴衣の胸元を撃ち抜かれたと、浴衣の内側から指を突っ込んで見せた爛鬼。
沙也香の攻撃を回避して油断していたというのは間違いないだろう。
その指の横に、背中から身体を貫いて、円錐の武器が飛び出していることに気付いたのは、正面で無数の銃弾を浴びて倒れている遊鬼を確認してからだった。
「ま、まさか……今のは私を狙ったんじゃなくて……」
「言ったでしょ? 百発百中ってさ」
そう、蘭子が遊鬼を弾き飛ばし、それに向けて沙也香はマシンガンブレットを放った。
後方に意識を向けていなかった遊鬼は、その攻撃を全身で受け止めてしまい、さらに夢幻爛舞を受けていない蘭子が爛鬼の後方に回って貫いたのだ。
半ば偶然のような連携だったが、勝ち方に拘らない蘭子にとって、誰と戦うかは問題ではなかった。
「ちくしょう……悔しいねぇ」
ズルリとランスから抜け落ちるように、遊鬼の傍に倒れた爛鬼。
それを見た沙也香は、蘭子に向かって手をかざした。
「やったね」
「お、おお……やったね」
パシンとハイタッチをして、宗司と秋本の戦いを見届けようと振り返った時だった。