東京ルミナスピラー
やはりこの沙也香は灯と似ている。


そう感じた宗司は、懐かしむように微笑んだ。


と、同時に宗司は微かな自己嫌悪に陥っていた。


顔が似ているからといって、灯ではないのに、どうしてこんなにも安心しているのかと。


もしかして、灯のことが好きだったのはその外見だったからなのかと、頭を抱えて一人で悶えた。


「え、ちょっと待って……何か……変だよ!?」


「ごめんなさい! 俺が好きだった子と沙也香さんが似てたから、つい重ねて見てましたごめんなさい!」


「えっ!? い、いや、それはどうでもいいけど見て!」


突然の告白に驚いた沙也香だったが、首を横に振って秋本を指さして見せた。


宗司と蘭子も首を傾げてその指の先を見ると……秋本の身体が蠢いて、手足がおかしな方向に曲がり始めたのだ。


バキバキ、ぐちゃぐちゃと音が聞こえて……武器を構えた三人の前で、秋本の身体から大量の血が噴き出した次の瞬間、大量の光の粒へと変化して、辺りに飛び散ったのだ。


「ぷはぁっ! 凄い! 凄いぞこの力! 私はとんでもない力を手に入れた! わかるか遊鬼! 力が溢れてる!」


「ああ……この命は尽きるけど、次の命ではちょっと楽しいことになりそうだねぇ」
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