東京ルミナスピラー
「簡単な話です。あの決闘の時、お互いのソウルストーンは三つ。一度回復を使えば、万が一死ぬことを考えると、二回目は使えません。だから、昴の中には『葵にはもう回復はない』という思考に至ったわけです」
月影がする淡々とした説明に、皆顔をしかめながらも頷く。
「そこで油断したってわけね。まさか回復なんてするはずがないって思ったから。だけど葵は回復した」
「そうです夕蘭さん。昴くんの敗因は、葵くんの胴を斬ったこと。葵くんの勝因は、昴くんの首を斬ったことでしょうか」
そう聞くと、なんか俺の方が残酷なやつに思えるのは気のせいかな。
「は、はは……と、ところで月影さん。さっき、北軍できな臭い動きがあるって言ってたけど、それってどういうこと? まさか父さんに何か……」
結城さんを倒し、南軍に俺の力を認めさせることは出来た。
次は北軍か西軍かだけど、月影が言っていたことが気になって尋ねてみると、口を開いたのは大塚さんだった。
「これは言うべきか迷ったのですが……北軍のキングが破壊されたあの日から、北軍は他軍に攻め入られることが多くなりました。名鳥さんが娘を助ける為に、北軍を犠牲にしたという噂が広まって……」
月影がする淡々とした説明に、皆顔をしかめながらも頷く。
「そこで油断したってわけね。まさか回復なんてするはずがないって思ったから。だけど葵は回復した」
「そうです夕蘭さん。昴くんの敗因は、葵くんの胴を斬ったこと。葵くんの勝因は、昴くんの首を斬ったことでしょうか」
そう聞くと、なんか俺の方が残酷なやつに思えるのは気のせいかな。
「は、はは……と、ところで月影さん。さっき、北軍できな臭い動きがあるって言ってたけど、それってどういうこと? まさか父さんに何か……」
結城さんを倒し、南軍に俺の力を認めさせることは出来た。
次は北軍か西軍かだけど、月影が言っていたことが気になって尋ねてみると、口を開いたのは大塚さんだった。
「これは言うべきか迷ったのですが……北軍のキングが破壊されたあの日から、北軍は他軍に攻め入られることが多くなりました。名鳥さんが娘を助ける為に、北軍を犠牲にしたという噂が広まって……」