東京ルミナスピラー
新大橋を渡り、隅田川沿いに北上する。
両国に近付くにつれ、鬼の数も増えて来ている。
前方にいる三体の鬼も、夕蘭に合図をせずに日本刀を取り出して駆け寄り、一太刀で二体の首を刎ね飛ばした。
その直後、夕蘭が投げた戦斧が残りの一体の鬼を真っ二つに叩き割る。
夕蘭の速度に合わせているとはいえ、その速度での戦闘もこなせるならかなりの戦力だぞ。
しばらく走り、西軍に面する光の壁を越えた。
浅草橋駅の近く、バベルの塔を眼前に望む場所。
身動きが取りやすい大通りを行く為に、左側を指さして江戸通りへと向かう。
江戸通りに出て北上すれば、すぐに北軍に入る。
と、いうところで俺は違和感に気付いた。
高架の上、フリルが沢山ついたスカートを穿いた女の子が……こっちを見ている?
「あれは……蘭子か?」
「蘭子ちゃんだ。でもどうしてこんなところに一人で……」
俺と夕蘭は不思議に思いながら蘭子に近付き、高架下までやって来ると、上にいる蘭子を見上げた。
「って、あんたなんで普通にスカートの中を覗こうとしてんのよ」
視界を夕蘭の手で遮られてしまったけど……まあそうか。
蘭子が降りてきてくれるかと思ったけど、降りて来ないのはなぜだろう。
両国に近付くにつれ、鬼の数も増えて来ている。
前方にいる三体の鬼も、夕蘭に合図をせずに日本刀を取り出して駆け寄り、一太刀で二体の首を刎ね飛ばした。
その直後、夕蘭が投げた戦斧が残りの一体の鬼を真っ二つに叩き割る。
夕蘭の速度に合わせているとはいえ、その速度での戦闘もこなせるならかなりの戦力だぞ。
しばらく走り、西軍に面する光の壁を越えた。
浅草橋駅の近く、バベルの塔を眼前に望む場所。
身動きが取りやすい大通りを行く為に、左側を指さして江戸通りへと向かう。
江戸通りに出て北上すれば、すぐに北軍に入る。
と、いうところで俺は違和感に気付いた。
高架の上、フリルが沢山ついたスカートを穿いた女の子が……こっちを見ている?
「あれは……蘭子か?」
「蘭子ちゃんだ。でもどうしてこんなところに一人で……」
俺と夕蘭は不思議に思いながら蘭子に近付き、高架下までやって来ると、上にいる蘭子を見上げた。
「って、あんたなんで普通にスカートの中を覗こうとしてんのよ」
視界を夕蘭の手で遮られてしまったけど……まあそうか。
蘭子が降りてきてくれるかと思ったけど、降りて来ないのはなぜだろう。