東京ルミナスピラー
ホテルに戻ると、俺達が出て誰もいないはずなのに人影があった。


もしかして北軍の人間がいるのかと、武器を取り出したけれど……そこにいた四人のうちの一人が宗司だったから安心して武器を離した。


「皆復活したんだね。あ……浜瀬さんはまだか」


舞美さんの表情がパアッと明るいものになり、さっき言っていた、復活待ちの仲間だと言うのがわかった。


「うおおおおい、葵！ なんだよなんだよ！ 俺は殺られたのに、お前は無事だったわけ!?」


宗司が俺を見るなり駆け寄って、悲しんでいるのか悔しがっているのかわからないような微妙な表情で俺を見る。


「ヘイヘイ！ なんだこのうるせえのは！ 俺達は聖戦帰りで疲れてるんだよ！ ちったぁ静かに出来ないのか？ ああん？」


いや、杉村も宗司も似たようなものだと思うけど。


「ま、まあまあ……浜瀬さんはいないけど、皆揃ったんだから。紹介しておかないと、どう接すればいいかわからないでしょ」


そう言って、舞美さんがソファの方にいる三人に歩み寄り、俺達の方に向き直った。


「まずこの子、内村ひなた。私と同じく後衛」


紹介されても、ぼんやりした様子でニコニコしている。


少し不思議な感じがする人だ。
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表紙・目次

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