東京ルミナスピラー
「で、この人は薬剤師の須田(すだ)先生。武器は大鎌で、前衛ね」


「須田です。よろしくお願いします。それにしても一気に人が増えたんだね。僕も負けていられないな」


ペコりと頭を下げて、優しそうな笑顔を向ける須田先生は、人柄の良さがそれからもわかった。


「そして、こっちが松坂皐月(まつざかさつき)。イケメンだけど人見知りで無口なんだ。別に怒ってるわけじゃないから勘違いしないでね」


「……」


確かに人見知りのようで、チラチラとこちらを見てはいるけど、警戒しているようだ。


……結構クセが強い人達ばかりなんだな。


「そしてこの俺、このグループの絶対的エース! 杉村泰成様だ! 敬うがいいぜ!」


舞美さんが紹介する前に、宗司の前に出て親指で自分を指さした。


「なんだ、ただのバカか」


どう見ても同系統の人種なんだけど、これはもしかして同族嫌悪というやつか?


まあ、宗司はここまで自己陶酔型ではないけれど。


「ちょ、ちょっと! もう! 杉村さんも宗司くんも少しは黙ってて!」


舞美さんに怒られて、気まずそうに黙った二人。


やっぱり似ているよな。
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