30歳のクリスマスソング
 昼前には札幌にいたアラサー女達。
     初めての北海道。
      初めての生雪。
   しかも有り得ない寒さに
    はしゃぎまくる沖縄女。





「スッゲ!雪だよ!雪!」
「初めて見た!」


「でもこんな降る?」

「それ!狂ってるよね。」


   余りの寒さに、身体を温めようと
         走り回るアタシ。


「寒過ぎ!アタシ、こんなの無理!」
「ねえ、セリ、なんか浮いてない?アタシ達」


   地元の人だけでなく
    アタシ達と同じはずの観光客も
    呆気(あっけ)にとられてアタシ達を見る。




     明らかに馬鹿にした目で。




   そんな視線を無視して時計台の下で
     雪だるまを作ってると
     容赦(ようしゃ)なく益々強まる雪。


   しかも湿気を含んでるから
       やたらと重い。


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