翔ちゃん雨だよ一緒に帰ろ?

「でもさっき聞かせてもらった状況なら理性なんて崩壊しても全然おかしくないよ。
ほんとにキスは未遂で終わったの?
俺が彼の立場だったらそれ以上のことしちゃうけどな。
記憶がないなんて残念でしかないよね。せっかくなのに、もったいない」


岡崎君は弁が立つ。
あんまり敵に回したくないタイプかも。


「キャー!やめて、発言がいきなり生々しいよ!」

「そうだよ、翔ちゃんは気を失うほどの熱があったことが大前提なんだよ!」

「ほんとかなぁ?」

「だからそこを掘り下げるな岡崎!」

「素直になりなよ平澤さん。君はもう俺達に宣誓したも同然なんだから」

「なにそれ、なになに!」

ほらね、なんか怖い。
岡崎君怖い!
もうやだ。パニック。

「だから宮辺のこと好きなんでしょ」

「うわぁ、バレてる!」

「俺より頭が悪い人ってそうそういないから楽しんじゃってなんかごめんね?」

「岡崎ハッキリ言いすぎだから!」

あぁもう昨日からずっとパニックだ。
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