翔ちゃん雨だよ一緒に帰ろ?
「もう今日は頭使いすぎた。もう何も考えたくない。っていうか何も考えられない」
「そっか、だよね。うちらスパルタすぎたね」
華世ちゃんが優しい。
でもほんとにここ数日、息もつけないくらい色んなことが起きてたぶん限界だった。
今私に必要なのは翔ちゃんじゃない!
練乳たっぷりでフワフワの冷たいかき氷なんだ。なんならアイスも乗せてくれ!
「というわけでやっぱかき氷食べないとだな。マンゴーかいちごか……それが問題だ」
顎に手を当てて真面目に悩んでたら後ろから声を掛けられた。
「俺いちごがいい」
「やっぱり?だよねー!」
振り向いたら教室の入口にもたれて翔ちゃんが私を見てた。