翔ちゃん雨だよ一緒に帰ろ?

少し熱めのシャワーを浴びてすぐに体温を取り戻したけれど、ひとりになったらやっぱり涙が出た。
鏡を見たら目が赤いしまぶたが厚い


腫れが引くまでここを出られそうになくて、意味もなく乾燥機の小窓を覗き込んでた。


制服がくるくる回ってる。
膝を抱えて翔ちゃんのTシャツに顔を埋める。


そう、翔ちゃんの匂いはこれだもん。
さっきのは違うもん。


やっぱりそうか。
奥寺さんと帰ってきたんだ。


翔ちゃんのしあわせを見守らなくちゃいけないときがついにきたんだ。
全然覚悟ができてなかった。


でも私がいつまでもこんなだと翔ちゃんはきっと恋もできない。


出来の悪い幼なじみのせいで。
そんなふうに思われたくない。
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