time
病院の先生が言うには
「一部だけ無くなるっていうの何か消したかった思い出なのかもしれません。」
私は何を忘れようとしたんだろう。
…分からない。
考えても考えても分からない。
「無理に思い出そうとはせずにゆっくりと進んでいきましょう」
先生はそう言ってくれたけど
思い出さないとダメな気がするの…
でも思い出そうとするとすごく息が苦しくなる
だから先生が言うようにゆっくり進んで行こう
なにより心に残るのは遠田さんが私が分からないって言ったときの表情
すごく辛そうで悲しそうで…
そんなこと考えている内に退院することになった。