会長。私と恋のゲームをしてください。
2nd ゲーム。

デート大作戦

明日は学校創立記念日で、学校がお休みだ。

平日なのに学校が休みだと思うと、なんだか不思議な感じがする。


せっかくのお休みだから、どこかへ遊びに行きたいなぁ。

できれば、会長と出掛けたい……。


私は、高橋家のキッチンで夕飯を作りながら、甘い妄想を繰り広げていた。


会長のことが好き、と自分の気持ちに気がついてから、数週間が経った。

相変わらず、学校では生徒会支持者の女子たちから、冷たい視線を向けられているけれど、もう気にしないことにした。

いじめられているわけでもないし。

怪我とか酷い目にあっているわけでもないし。

無視とか空気みたいに扱われることは、もう慣れている。


だから平気、ってわけでもないけれど。

ただ、気にしないようにするだけ。

私は私だから。


いろいろ頭の中で考えながら、ハンバーグを作っていると玄関の扉が開く音がした。


この時間帯に帰ってくるのは……。

会長?


徐々に足音が近づいてくる。

玄関の方向を見ている私。


リビングに入ってきたのは、やっぱり会長だった。
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