会長。私と恋のゲームをしてください。
夏樹ちゃんのメイクレッスン開始から1時間が経過。

なんとか、メイクが完成した。

初めてにしては、上出来だと思う。


ピンクのアイシャドウに、ブラウンのアイライン。

目がぱちっと大きく見える。

頬もほんのりピンク色に染まっている。

唇もグロスをつけて、ぷるぷるしている。



「美雪ちゃん可愛いっ! これで明日も大丈夫だね!」

「ありがとう」



なんだか照れくさくなって顔を隠したくなる。



「明日、メガネじゃなくてコンタクトにしてね!」



コンタクト……、か。

確かにメガネをしていたら、せっかくしたメイクもかすんで見えちゃうのかな?

メガネしても映えるようなメイクを教えてもらえばよかったかな。


だって。



「コンタクト、持ってない……」

「そうなの? じゃあ、裸眼で行くしかないね!」



夏樹ちゃんの中では、メガネ絶対反対らしい。


そんなにメガネ、似合わないかな?

でも、メガネしないと何も見えないんだもん。
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