会長。私と恋のゲームをしてください。
夏樹ちゃんは耳元でささやく。



「明日のデート、楽しんできてね」



ぼんっ、と顔が赤くなったのが分かる。

そんな私を見て夏樹ちゃんは笑いながら、最終確認をする。



「明日は、メガネと三つ編みなしだからね! 髪の毛下ろして、メイクして……」

「このワンピースでね!」



私たちは顔を見合わせて笑った。

明日に備えて寝よう、ということで、夏樹ちゃんのおしゃれレッスンは終わった。


夏樹ちゃん、ありがとう。

明日、楽しんでくるね。


そうして私は眠りについた。
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