会長。私と恋のゲームをしてください。
「会長」



その寝顔はあまりにもきれいすぎて。

触れてみたくて。

思わず手を伸ばす。


そっと、私の手が会長の頬に伸びていく。

指先が会長の頬に触れた瞬間。



「っ!?」



ぱちっ、と会長が目を開く。

その表情は、完全に『寝込みを襲われました』の表情だった。



「お、おはようございます?」



私は伸ばしていた手を慌てて引っ込める。

会長は目を何度もぱちぱちさせて、私の顔を見つめている。


陽射しがまぶしいのかな。

瞬きを何度もしている。
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