会長。私と恋のゲームをしてください。
今日1日、いろいろあったけど。

幸せなこともちゃんとあった。


嫌なことも多かったけど……。


それでも、会長と一緒にお家に帰れる。

それが嬉しくて。

涙がまたあふれできそうで。


慌てて、会長の首に回していた手で目元をこする。

泣きそうになっているのが分かったのか、会長は笑った。



「今日は、よく泣く日だな」

「それはっ、」

「……まぁ。泣いとけ」



そんなこと言われたら。

泣いちゃうじゃんか。


涙が止まらない私に、会長はポツリと呟いた。



「そういえば、なんで、あのレストランだったんだ?」



会長の言葉に、言葉を詰まらせながら答える。



「あのレストランは。お母さんとお父さんの思い出の場所で」
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