会長。私と恋のゲームをしてください。
「私がっ」



会長の手を汚したくない。

だから、誰がこんなことをしたかも分からない下駄箱を、涙をこらえて片付けた。

必死に下駄箱をきれいにする私に会長は言った。



「俺から離れるなよ」



一瞬、私の手が止まった。

だけど、私の口から出てきた言葉は、思ってもない言葉で。
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