会長。私と恋のゲームをしてください。
「ばか」



私から目をそらすように、横を向く会長。

その頬も、耳も赤く染まっていた。


そんな会長に触れたくなる。

私はそっと手を伸ばし、会長の頬に触れる。

ビクッと肩をはねせさせる会長。



「ふふっ」



思わず笑みがこぼれる。


こんな日が来るなんて思ってもみなかった。

会長と付き合えるなんて夢みたいだ。


今日はいろいろあったけど。

今日という日を絶対に忘れない。


これから、もっともっと、会長のことを知ることが出来たらいいな。

同じ時間を過ごして。

同じ景色を見ることが出来たら……。


これからの会長と過ごす時間を想像していたら、頭を小突かれた。

それさえも幸せだと思えるよ……。
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