会長。私と恋のゲームをしてください。
「たまには一緒に食べるか?」



理樹くんは私に向かって、そう言った。

私が会長のことを良く思っていないことも知っているのに。

なんで会長をかばうの?


感情をあらわにして文句を言いたいところだけど、理樹くんの困り顔を見たら頷くことしか出来なかった。



「よし! 弁当食べよう!」

「うん」



理樹君の言葉に再び頷きながら、私は自分の席に座る。

気を使ってくれたのか、私の隣に理樹くんが座ってくれる。


お弁当を広げた私。

理樹くんは理樹くんママのお弁当。


会長は……。

菓子パンなんだ。

甘いもの好きなんだ?

というより、毎日菓子パン?

それは体に悪そう……。



「なんだ」



こっそり見ていることがバレたのか、会長に思い切り睨まれた。



「なんでもありません」



私は会長からサッと目を逸らし、お弁当を食べ始めた。
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