会長。私と恋のゲームをしてください。
「美雪ちゃんが、当番でもないのに花の水やりを毎日やっている姿を、生徒会室から眺めていたんだよな」

「そうだったわね。それに惚れこんだのかしらね」



理樹くんと彩菜先輩の言葉に恥ずかしくなってしまう。


私がずっと花の水やりをしている姿を、会長が見ていてくれたんだ……。


そう思うと、温かい気持ちになった。

ずっと、見ていてくれたんだな……、って。
そして。


私が生徒会書記になったのは、先生方の推薦じゃなくて、会長の推薦だったんだ。

そのことが嬉しくてたまらなかった。



「……北澤さんに無駄な攻撃するなら、春馬くんに攻撃したほうが妥当ね」



彩菜先輩がここにいる生徒たちに微笑む。



「ほら。昼休みが終わっちゃうわよ」



その微笑みは、やさしい彩菜先輩の微笑みだった。
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