会長。私と恋のゲームをしてください。
私も、接客頑張ろう。

気合を入れなおしていると。



「美雪ちゃーんっ!」



クラス中に響き渡る元気な声。

教室の入り口を見れば、夏樹ちゃんが手を振っていた。


お友達さんと来てくれたのかな?

私も手を振り返しながら、夏樹ちゃんのもとへ行く。



「来てくれてありがとう」



夏樹ちゃんと、夏樹ちゃんのお友達さんに声をかける。



「美雪ちゃんかわいいーっ!」

「かわいいですね!」



夏樹ちゃんと、お友達さんに褒められたら照れる。


そんなことないよ、と言いながら2人を教室内に招き入れる。

空いているテーブルに案内すると、早速、夏樹ちゃんから質問攻め。



「お兄ちゃんに見せた!?」

「恥ずかしくて見せられないよ」



そんな話を夏樹ちゃんたちとしていると、夏樹ちゃんが携帯を取り出した。


誰かから連絡かな?

と、思っていると。


カシャッ。

カメラのシャッター音がしたと思ったら、夏樹ちゃんは私に携帯を向けていて。
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