会長。私と恋のゲームをしてください。
「はいっ! また遊びに来たいです!」

「いつでもいらっしゃい」



微笑んでくれる会長の両親に、私に感謝の言葉を伝えた。

本当に感謝でいっぱいだ。



「お母さん! 美雪ちゃんと話したいのも分かるけど、お兄ちゃんと美雪ちゃんの時間がなくなっちゃうから!」



夏樹ちゃんの大きな声に、時計を見た会長のお母さん。



「ごめんね! 行ってらっしゃい!」



そして、追い出されるように高橋家を私と会長。

玄関前で顔を見合わせて笑った。



「一件落着、だな」

「はい! よかったです!」



会長の両親と、うちの両親が生徒会の仲間だったことにはびっくりしたけど。

でも、全部が丸く収まってよかった。


会長との関係をハッキリとは伝えていないけれど、親公認……、と受け取っていいのかな?

それだったら嬉しい。
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